ウメさんとヅカさんのデコボコ珍道中〜旅籠米・田植え編 田植えに行ってきました!

魚沼の長い冬が終わり、山々が新緑に包まれる頃、われらの旅籠米が田植えの時期を迎えました。今回も「んまや」のカンバン、ウメさんこと梅沢美香と、アウトドアならまかせろ、田んぼだってオレの庭、のヅカさんこと小野塚敏之の、でこぼこコンビで行ってまいりました。二人の田植え体験、さて、どうなることか、乞うご期待。

5月、苗はビニールハウスから田んぼへ。数センチから始まる旅籠米物語

 見渡す限りの田んぼ。奥には日本百名山の巻機山(まきはたやま)がそびえる。ここ塩沢は、魚沼コシヒカリの中でも最高の産地。美味い米作りはここから始まります。今日、お邪魔したのは、旅籠米でおなじみ、宮田正人さんの田んぼ。この日も早朝から田植えで大忙し。早速案内していただくと、苗を育てているビニールハウスがずらり。「これ全部ですか?」 農家育ちのウメさん、ヅカさんも、宮田さんのビニールハウスの数には驚きました。中へ入ると、芝生のような苗が一面に敷かれています。苗の丈は約10センチ。こんなに小さな苗が、約4ヶ月後の秋には立派な魚沼コシヒカリになるとは、すごい生命力です。ウメさんも「9月には、この小さな苗に見事な穂をつけるのかぁ」としばし物思い。それにしてもビニールハウスは熱い。この中で作業をする宮田さんは大変です。

田植え

How to 田植え。以外に簡単? いやいや大変

 私たちも田植えをお手伝いすることになりました。素足で田んぼに入ると、土はひんやり、上げてみると泥パックしているようです。美脚になるといいな〜、なんて泥遊びはほどほどにして、早速、田植えです。まず苗を 3〜4本とり、鉛筆をつかむように持ちます。あとは、土の中にそのまま2〜3センチ差すだけ。と、やり方は至って簡単ですが、これだけ広い田んぼです。見渡すと、気が遠くなります。結局、途中であきらめてしまい、今回も足手まといでした。昔は全部、手で植えていたと思うと、頭が上がりません。その頃は、田植えの時期になると、ご近所や親戚が集まり、大人数でしていましたが、機械が導入され、農業離れとなった現代では、人と機械が上手く助け合っています。疲れ果てた2人は、宮田さんの機械にすべてを任せることにして、引き返しました。

田植え

今回も登場!最新技術と熟練の技術

 宮田さんの田植え機は8条植えの大型。「もっと大きな機械もあるけど、このサイズが手返しがよくて、一番機能的」と自慢の愛車を見せてくれました。昨年の稲刈りでも大型コンバインに魅了されましたが、今回も憧れの田植え機に出会えて、ウメさん、そして私、ヅカも感動。しかも、そんな愛車に乗らせていただいて、ヅカはさらに感激です。苗は2本のアームから均等に田んぼに植えられますが、このアームの動きが、まるで手のようです。田植えは機械がやってくれますが、限られた広さの田んぼで、均等に苗を植えるには人間の技が必要です。植え終わった田んぼでは、苗は隙間無く直線を描き、綺麗でした。宮田さんのドライビングテクニックはさすがです。田んぼの中を自由自在に、それも簡単に乗りこなすとは。ウメさん思わずウットリ★です。それにしても日本の農業はどんどん進化しています。近い将来、ロボットが田植えや、稲刈りをしている姿に出会えるかもしれませんね。

田植え

まだまだ手はかかります。収穫までの道のりは遠く

 田植えが終わってからも、毎日、田んぼをひとつひとつ見回っての水量調整や、害虫の発生源となる雑草の草刈りといった大切な作業が待っています。特に宮田さんは減農薬で育てているので、農薬に頼らない分、手間はかかります。そう、旅籠米は、生産者の手間を惜しまない努力で作られた、こだわりのお米なのです。私たちが「美味しいお米です」と自信を持っておすすめできるのは、こうして手をかけられた田んぼや、生産者の方の姿がちゃんと見えているからです。今年も美味しいお米が実るように、収穫まで私たちも見守りたいと思います。

田植え

旅籠米コラム その2

日々進化している魚沼コシヒカリ。 BL(ビーエル)米とは?

コシヒカリBLとは、「いもち病」に抵抗性を持つ、品種改良されたコシヒカリで、BLとはBlast Resistance Lines(ブラスト・レジスタンス・ラインズ)の略です。現在では魚沼産コシヒカリのほとんどはBLを使用しています。このBLができたおかげで、農薬も減り、より安全なコシヒカリが食べられるようになりました。

コラム
このページの先頭へ